[引当エラー]が出てMRPの部品引当が出来ない時の解決法

生産管理

製品完成後に構成部品の引き落としを実行したけど・・引当エラーで処理できない

MRPの構成マスタに設定された部品引当を実施することで、精度の高い部品在庫管理が可能になり、製造管理である生産計画のデーターと販売管理である営業の受注管理のデーターをMRPシステムでデーター処理することにより自動発注が可能になっています。

引当エラーが発生すると・・・部品在庫データーの使用実績数の引き落としが実行できないばかりか、部品在庫管理がMRP生産管理システムで管理できないという・・本末転倒!?な状況に陥ってしまい・・会社の命運!?を掛けて導入したシステムが有効に機能しないという・・マズイ展開になってしまいます。

もちろん・・システムをプログラム化しているのでバグの可能性もゼロとは言えませんが・・・[引当エラー]が出てMRPの部品引当が出来ない原因と対処法を解説したいと思います。

MRP引当エラー表示

どうして引当エラーになるのか??

MRPの部品引当のプログラムを実行後に[引当エラー]表示されるのは、例えば以下の理由が考えられます。

1、実際に使用された部品と構成マスタに登録された部品品番が異なる。

構成マスタに部品を登録する際、誤って実際使用する部品とは異なる部品品番を登録し、異なる部品のMRPシステム上の在庫数が引当数よりも引き当ての場合に引当処理を実行することが出来ずエラーになります。

本来、生産するための数量のみを部品在庫し、MRP生産システムで在庫管理しているので構成マスタを設定登録する際に登録を間違ってしまうと・・当然部品在庫数は不足してしまいます。

仮に間違って登録された構成マスタの製品にて誤った部品引当が実行処理後、正しく登録された構成マスタの部品引当の際には見事!?・・[引当エラー]になります。当然といえば・・当然ですが・・(笑)

2、実際に使用された部品と構成マスタに登録された部品使用数が異なる。

上記1とは似ているようですが、こちらの方がうっかりポカミスしてしまうことがあり、注意が必要ですね。

メインとなる部品の使用数は1つの場合が多く、これを間違えることは少ないのですが・・・注意すべきは・・ネジ類やOリング、ピンなどの部品になります。

この場合も部品在庫数が本来の引当数よりも多い場合またはMRP生産システム上の在庫数以下の場合、引当エラーになります。

経験則で申し上げますと・・Oリングの部品の使用数がそれまで製品1台に対して・・2つでしたので・・固定概念で2つと登録してしまったのですが・・実際にこの製品では部品の使用数は1つで・・・・もれなく!?引当エラーとなりました。

所要量計算

3、システムのバグ

上記の1,2はヒューマンエラーの要素が強いですが、システムのバグについては、少し意味合いが異なります。

MRP生産システムのプログラムを構築するフェーズにて、システム検証を何度もテストしたうえで、本稼働にてMRP生産管理システムをリリースしているので・・この可能性は実際のところ限りなくゼロに近いのが現状です。(でないと困りますよね。。)

バグだとすると・・欠陥システムというレッテルを貼られてしまうので、そのようなことにはならないようにしましょう~。

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次に・・上記1、2について、2段階の対処法を伝授させていだきます。

[引当エラー]が表示されたMRPの部品引当を完了させる方法~レベル1

構成マスタ登録時に間違えたのが原因なので・・まずは構成マスタに登録された部品品番を修正する必要がありますね。

おおまかには下記の流れでデータ修正を実施しましょう~。

・構成マスタのメニューを開いて、修正したい部品構成マスタの製品品番を入力し、部品構成を表示させる。

・誤って登録されている部品品番のデーターを削除または変更し、実際に使用する正しい部品品番を上書き登録する。

しかし・・この修正作業のみでは・・氷山の一角な状態なのはおわかりでしょうか・・(笑)

レベル2では、その辺の解決法を伝授しちゃいますので、ご覧ください。。

[引当エラー]が表示されたMRPの部品引当を完了させる方法~レベル2

上記のレベル1では、よく見ると・・マスタデーターのパラメーター情報のみの修正ですので、誤った構成マスタのデーターからデーター生成された部品引当の修正は実施出来ていません。

つまり、製造指示書のようなリリースされた確定所要量の引当データを修正する必要があります。

おおまかには下記の流れでデータ修正を実施しましょう~。

・該当する製品指示書の製造ロット番号を入力し、確定所要量の部品引当のデーターを表示させる。

・確定所要量にて、部品品番または部品使用数の修正を実行し、上書き登録をする。

…このようにレベル1の修正内容については、すんなり実施できるのですが、レベル2になると・・MRP生産システムのデーター生成の流れを熟知したうえで実施する形になるので、ひとつひとつ経験を積みながら、MRP生産システムそのものの理解を深めていく…この繰り返しですね。

解決法

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