MRP自動発注機能の構成マスターで必要資材所要量だけを手配する方法

生産管理

MRPといえば自動発注機能が一番メインの機能!構成マスターでどうやって設定すればうまく機能するの?

MRPの特徴的な機能は、部品の自動発注機能を有しているところにあります。

MRP生産管理システムを導入している企業の大部分は、これまでExcelの関数をベースにしてマクロで素早く計算していましたので・・。

MRP自体もメニューの裏側では、VBAのプログラミングされた条件式で必要資材所要量を算出していますが、様々なデータベースの情報が無いとうまく自動発注機能が機能してくれません。

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当然、大容量になりますので・・サーバー管理も重要なシステム管理になります(笑)。

生産管理システムでメニュー項目過多→サーバーダウンを防止する方法(実践例)

ちなみに・・様々なデータベースとは・・!?具体的には、PSIを示しています。。

PSIとは!?・・・Production(生産)、Sales(販売)、Inventory(在庫)のことです。

具体的には・・・・

・生産予定の情報
・販売予定の情報(客先の納期と数量)
・販売する商品の在庫情報

上記3つの情報のことを示しています。

販売データーは、大きく2つのデーターで形成されており・・

・お客様より注文を受注した売上が確定した確定受注、

・前年の売上の推移をベースに予想した内示受注

内示受注は、文字通り・・見込み受注なので、経験と勘と度胸の数字ということになります。いやゆる勘ピューターというやつです。

なので、営業マンは、内示受注のデーターを提出するのを極端に嫌がる傾向にあります。

そりゃそうですよね・・予想が外れだと、営業マンの責任になりますので(笑)

販売予定データーの情報提供については、内示受注データーの情報提供は、なぜ内示受注データーがMRP自動発注機能に必要なのか?ということが、すんなり営業の方の理解が得られず・・

MRPシステムは、Production(生産)、Sales(販売)、Inventory(在庫)の3本の柱のデーターベースをもとにしてシステムが形成されていて、このひとつでも欠けていると自動発注機能が機能しない!ということを理解し、協力を得るために・・営業マン向けに社内の大会議でMRPシステムの仕様内容の説明会を開催し、他の拠点の営業マンはテレビ会議でつないだりして、事前に作成したパワーポイントのスライド資料を用いて月に2回を3か月間で合計6回説明会を実施しました。

とはいえ、営業マン側とすると・・確定した販売数以外は内示なので・・・という一貫して姿勢をとられている方もいらっしゃったので、他拠点の営業所にも3回ほど直に出向いて説明し、一定の理解を得られるのに・・4月から説明を始めて11月まで・・結局8か月も掛かってしまいました(笑)。

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MRP自動発注機能を必要としている企業は、商品を製造するために構成されている部品や部材がありますので、それらを構成マスタで製造する商品を親コードで設定し、構成されている部品や部材を子コードで設定していくわけですが・・

一番注意すべき点は構成LTと部品や部材の構成不良率を正しく設定するところです!

構成LTで注意すべきところは・・

リードタイムには稼働していない休業日は含まないということです!

つまり・・構成LTが1週間であれば・・7日ですが・・構成LTの場合、5稼働日前の日がその部品や部材の納期になります。

私は仕様を理解不足もあり、最初は7日で設定したため、納期が休日の土曜日に納期設定となり、すぐに発注先から納入日の問い合わせが来て、冷や汗をかきましたよ(笑)

ちゃんと理解していないと・・下記のようなことになるかも!?(笑)

販売に必要な商品を製造するために仕入れた部品や部材が前月に入荷してしまい・・経理部長から会議室に内線電話で「すぐに、第二会議室へ!」と言われ、慌てて行くと・・「なぜ、この仕入れが商品を製造するために必要な月の前月に必要なのか?」と静まり返った空間で言われました。。

「さすがに、システムの設定間違えました!」なんてとても言えるフランクな雰囲気ではなかったので、とっさに仕入先が中国のメーカーなので、国として春節の長期休暇があるため、前月の仕入れとしては不要な仕入れとなるが、今回やむを得ないとして特例として仕入れました!と断言しちゃいました(笑)

商品を製造するために必要な部品や部材を仕入れる必要がある場合・・くれぐれも細心の注意を払いましょう~!

また構成不良率は、出来るだけロスを出さないようにしていても、商品を製造するうえで歩留まりはつきものであり、設定をするか難しいところですが・・・

必要資材所要量だけを設定する場合・・まずは設定しないでおきましょう!

構成不良率が高く、どうしても設定が必要な場合は設定すべきですが・・私の場合、欠品を恐れるあまり・・すべてに構成不良率を設定してしまいました!!

すると設定前に比べ・・結果的に前月比の部品在庫金額がなんと!一気に4割も跳ね上がり、社内で大騒ぎとなり、常務取締役から突然電話で呼び出されて、役員室にへ・・・30分間・・過剰な部品在庫の資産はいかに悪か?ということを延々と説教されました。

そのとき、常務の顔が赤くなっていて・・とてもとても怖くて何も反論できませんでした(汗)

後日の人事異動の発令で・・次月から、案の定!?発注担当の業務を外されて、倉庫の担当に異動させられちゃいました(笑)

常務のほとぼりが冷めるまで、元の職場に復帰するのに・・結局1年かかりました(笑)

必要資材所要量

構成マスターを設定したら設定完了なのか?他にも必須なものは?

構成マスターで商品を構成している部品や部材を設定しても・・・

・今後数か月先までの販売フォーキャストの販売データー
・生産管理系の見込み計画生産を含む生産計画データー
・物流系の製品や部品、部材の正確な在庫数のデーター

上記3つの情報が無いと必要な資材所要量を算出することは出来ません。。

MRPは、自動発注機能に注目されがちですが・・

データーを入力したりしているのは結局のところ・・人間ですので、会社全体の協力体制を構築することが最も大事なことです。

各部署・・それぞれノルマとかがあるので余裕がないので厳しいですよね~(笑)

それでも・・めげずに!?言い続ければ・・・・何とかなりますので・・

他部署の連携をうまく引き出してMRP自動発注機能を有効利用し、会社の業績に貢献しましょう~。

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