『設計変更品』で構成部品のMRP在庫引当が出来ない場合の解決法!

生産管理

図面出図後の部品図面において記載変更があるのは設計変更品!

MRPの構成マスターで、構成されている部品の品目データーにおいては、データー登録後に図面に記載されている内容の変更があります。

具体的には・・コストダウンによる使用材料の変更による図面変更や製造工数削減による切削機械装置の段取り削減を目的とした寸法公差の図面変更は、出図された部品加工図面の設計変更となります。。

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図面管理上としては・・改番変更を実施して図面の差し替え処理を行うことで設計変更品の図面更新をおこなうわけですが・・MRP生産システムのでの設計変更の場合は注意が必要です・・。

図面変更があると・・同じ部品のようですが、変更箇所は当然異なるわけで・・・在庫管理の面においても神経を使いますよね。

MRPの構成マスターのデーターを変更する必要があり・・部品構成マスターのデーターを変更したのですが、部品在庫引当エラーの洗礼!?を見事にもらってしまい、原因究明を対策するために、システム運用開始のスケジュールを1週間延期する羽目になりました。。

では、構成部品のMRP在庫引当が設計変更品だとどうして・・出来ない場合があるのか?について紹介したいと思います。

[引当エラー]が出てMRPの部品引当が出来ない時の解決法

構成部品

【部品の設計変更があるとどうして在庫引き落としができないのか??】

設計変更となると・・図面の記載内容が変更されるため、設計変更前の部品と設計変更後の部品の図面では、違う部品ということになります。

となると・・部品コードも分けて管理する必要があるため、2つの部品コードのデーターに分割されますよね。

だいたいの場合、設計変更前の部品在庫を在庫消化してから設計変更後の部品在庫の引き落としをしたいのですが、MRPの在庫引き落としデーターはなかなか思い通りには対応出来ていないんですよ。

どこの部品在庫の引き落としデーターでMRP在庫引当エラーになっているのか突き止める必要があるのですが、システムのエラー表示って・・何だかわからない場合って多くないですか??・・私は最初まったくエラーの表示内容が何を示しているのか理解できず途方に暮れた時期もありました(笑)。

周囲の人で、質問しても状況を理解してくれる人が・・いわゆる孤立無援!?でした・・・(笑)。

設計変更品

設計変更品による部品変更により在庫引当が出来ない場合はここに注目しましょう。

MRPの部品構成マスターにおいては、部品の品目マスターに改番管理の設定項目があるのですが、この設定項目だけでは対応が不十分なので、下記の項目について確実にデーター修正及び変更を行うようにしましょう~。

・設計変更前の部品構成マスターから生成された製造指示書の在庫引き落としデーターの変更(確定所要量及び予定所要量)

・設計変更される部品が共通部品の場合は、対象製品の部品構成マスターはすべて対象

・設計変更前品と設計変更後品の部品消化予定の方針により、部品引き落としデータを修正変更

設計変更品の在庫引当データーの修正が適切に実施できないと・・設計変更品の在庫引当処理が正しく行われず・・設計変更前品の部品在庫がマイナスになり、逆に設計変更後品の部品在庫において、理論在庫の方が実在庫よりプラスになるという・・なんとも在庫管理がめちゃくちゃになります・・・(笑)

[引当エラー]が出てMRPの部品引当が出来ない時の解決法

上記に挙げさせていただいた項目について、私が実践した経験談も交えて紹介しますね。

解決法

設計変更品の場合でも生産に使った部品が在庫引当処理される方法について紹介します!

MRP在庫引当のデーターベースは、MRP所要量更新処理が実施されるときの部品構成マスターに設定登録されている内容を反映して、製造オーダーが自動生成されています。

製造指示書が確定され製造指示書が起票されている確定所要量のデーターだけに目がいきがちですが、生成された製造指示書のオーダーは確定されていない予定所要量の製造オーダーベースも対象になりますので気をつけたいところですね。

意外と・・確定所要量のデーターだけ修正変更して、予定所要量のデーターを変更されないことが多いですね。

MRP引当エラー

なぜかというと・・MRPの生産データーや販売データーが変更になると・・予定所要量のデーターもMRP更新処理のときに連動して変更されて、予定なので所要量自体が消滅することもあるためです。

まだ予定だから・・未確定で変更になる可能性があるから・・と油断していると・・あとで面倒なことになるので、どのデーターベースも確実に修正変更していきましょう~。

確定所要量のデーター修正変更品は、単純に設計変更前の品番のデーターベースと設計変更後の品番データーの変更で問題ないのですが・・・・部品在庫消化後の設計変更によるMRP在庫引当データーの変更処理がややこしいです。。

設計変更前品も在庫計上されたうえで資産計上しているので、設計変更されたからといって、設計変更されたら使用しなくなるのは、設計変更された部品が品質的にクレームなどの不良因子を含んでいる場合を除いて会社としては好ましく思われていません。

となると必然的に・・・設計変更前品の在庫消化してから設計変更後品の使用を開始したいと切望されるだけで・・・このデーター変更処理がちょっと面倒です(笑)。

例えば、設計変更前品の部品在庫が11個、設計変更後品の部品在庫が20個、使用する製造オーダーの部品在庫引当が15個あり、すべて設計変更品前品のデーターであった場合、変更しないと・・設計変更前品の在庫はマイナス4個ということになるので、製造指示書の所要量を設計変更前品の在庫引当数を15個→11個、設計変更後品の在庫引当を4個と修正変更しましょう~。

データーベースの編集は慣れるまでは・・かなり抵抗はあるとは思いますが、製品の設計変更は避けて通れないのでビビらず!?・・果敢に挑戦?していきましょう~。

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